【築城450年】豊臣兄弟も歩いたかもしれない安土散策|駅から沙沙貴神社へ、のんびり町歩き
2026年、織田信長が築いた安土城は築城450年という大きな節目を迎えます。
戦国の世を象徴する城がそびえていたこの町には、今も静かに歴史の気配が残っています。
今回ご紹介するのは、安土駅から出発して沙沙貴神社やヴォーリズ建築の伊庭邸に立ち寄り、のどかな田園風景に癒されながら安土城跡を目指す、のんびり散策ルート。
信長に仕えた豊臣秀吉・秀長兄弟も、この地を訪れていたかもしれない――
そんな想像を胸に歩くと、いつもの町並みが少し特別に感じられるはずです。
歴史のロマンと穏やかな町歩きが同居する安土。築城450年の節目の年に、駅からゆっくり歩いて旅してみませんか?
Index
安土駅到着!旅のスタートは駅前ロータリーから
安土散策の出発点は JR安土駅。
今回は、駅前ロータリーにある 安土城郭資料館 の方面から歩き始めます。
安土城郭資料館の魅力はこちらからチェック!
資料館のすぐ近くには、町の中へ続く細い小路があり、今回はこの道を通っていきます。
細い小路を抜けて、ノスタルジックな町並みへ
細い小路をまっすぐ進むと、やがて三叉路に出ます。
ここは右方向へ。
レトロでどこか懐かしい町並みを眺めながら歩いていくと、交差点に到着します。
交差点では左へ曲がり、そのまま直進します。
すると右手に見えてくるのが、安土の総鎮守として親しまれている
沙沙貴神社です。
沙沙貴神社|安土の総鎮守で旅の安全を祈る
直進すると右側に見えてくるのが、安土の総鎮守として親しまれている沙沙貴神社(ささきじんじゃ)です。
沙沙貴神社は、近江の名族・佐々木氏ゆかりの神社としても知られ、この土地の歴史を今に伝える存在でもあります。
戦国時代、織田信長が安土に城を築いたころ、豊臣秀吉や秀長といった武将たちもこの地を行き交っていたはず。
もしかすると彼らもまた、安土の町でこうした社を目にしていたのかもしれません。
旅の安全を祈りつつ、安土散策のはじまりに立ち寄ってみてください。
旧伊庭家住宅|ヴォーリズ建築×トトロみたいなお屋敷に出会う
沙沙貴神社を参拝したあとは、安土駅方面へ戻りながら次のスポットへ向かいます。道のりはシンプルで、神社を出てすぐの交差点を右へ。
そのまま進むと、突き当たりに見えてくるのが「旧伊庭家住宅」です。
旧伊庭家住宅は、近江を中心に数多くの名建築を残したウィリアム・メレル・ヴォーリズによる建築としても知られています。
外観は玄関部分が和風で落ち着いた佇まいですが、奥へ続く洋館部分は一気に雰囲気が変わり、まるでジブリ映画『となりのトトロ』に出てくるお屋敷のよう…!
和と洋が溶け合った独特の空気感は、歩いている途中にふっと異世界に迷い込んだような気分になります。
この日はあいにく休館日で、外観のみの見学となりましたが、ヴォーリズ建築が好きな私としてはぜひ内部も見てみたいところ。次回は開館日にあわせて訪れ、その魅力を改めてご紹介できたらと思います。
ヴォーリズ建築ファンはもちろん、ノスタルジックな町歩きが好きな方にも必見のスポットです。
見学:公開日のみ(※事前確認をおすすめします)
所在地:滋賀県近江八幡市安土町
アクセス:JR安土駅からゆっくり歩いて約15分
旧伊庭家住宅 詳しくはこちら
歴史の余韻を胸に、安土駅へ
沙沙貴神社と伊庭邸周辺を満喫したあと、次の目的地へ向かうため、安土駅へ戻りました。
安土駅には地下道が整備されており、線路をくぐって駅の反対側へ移動することができます。
地上の踏切を渡らずに済むので、観光で訪れた人にも利用しやすい動線です。
もっと広く観光したい人にはレンタサイクルもおすすめ
安土の町は徒歩でも楽しめますが、少し距離のあるスポットまで足を伸ばしたい方にはレンタサイクルも便利です。
駅周辺で自転車を借りられるので、
安土城跡まで楽に行きたい
周辺の史跡もまとめて巡りたい
という方には特におすすめ。自分のペースで走れるのも旅の魅力ですね。
安土駅から湧水と水辺をめぐる
安土駅から地下道を通って線路の反対側へ。住宅地を抜け、水の気配を感じながら歩きます。
やがて出会うのが、川沿いに湧く「音堂川湧水」。
静かな流れのそばで、澄んだ水がこんこんと湧いています。
さらに進むと、地域の暮らしとともにあった「北川湧水」へ。
その先に広がるのが、琵琶湖の内湖に面した「常浜水辺公園」です。
常浜水辺公園までは、ゆっくり歩いて約600mほど。のんびり歩いても20分ほどの距離で、平坦な道が続きます。
さらに公園から少し歩くと、かつて地域の農業や水利用を支えたポンプ場跡地も残されています。
水とともにあった安土の暮らしを、静かに伝える場所です。
煉瓦が残す、水の記憶 ― ポンプ場跡地
常浜水辺公園から少し歩いたところに、かつてのポンプ場跡地が残されています。
水辺に佇む煉瓦の構造物。
青空と澄んだ水面を背景にすると、どこか異世界のような風景が広がります。
この場所は、かつて地域の農業や暮らしを支えるために水をくみ上げていた施設の跡。
いまは役目を終えていますが、静かな存在感を放っています。
水の透明度は驚くほど高く、思わず足を止めて見入ってしまうほど。
運がよければ、オシドリに出会えることもあります。
歴史ある煉瓦と、清らかな水、そして広い空。
日常を離れ、ゆったりとした時間が流れる場所です。
この風景が今も残されているのは、地域の方々の暮らしがあるからこそ。
静かに、そっと、その空気を味わいたい場所です。
歩いて、安土城へ
ポンプ場跡地をあとにし、いよいよ安土城へ。
今回はあえて、車の通れない細い道を選んで歩くことにしました。遠回りかもしれませんが、歩くからこそ見えてくる風景があります。
静かな住宅地のなかをゆっくり進み、田畑や昔ながらの家並みを眺めながら、およそ30分の道のりです。
途中には、地元の食材を使ったおばんざいが楽しめる「味葦庵」も。
体にやさしい味わいの料理が評判で、地元の方にも人気のお店です。今回は立ち寄ることができませんでしたが、散策の途中でほっとひと息つけるランチスポットとして覚えておきたい一軒。散策の途中で立ち寄るランチスポットとしてもおすすめです。
車では通り過ぎてしまうような細い道。
けれど、その道こそが、安土の素顔に出会わせてくれる時間でした。
いよいよ、安土山
細い道を進んでいると、「セミナリヨ跡」と記された看板を見つけました。
そこからさらに小路へ入っていきます。
住宅地のあいだを抜けると、再び現れる水路。
安土はどこまでも、水とともにある町なのだと感じさせてくれます。
そして左手に見えてくるのが、安土山。
その山上に築かれたのが、かつての「安土城」です。
ここに城がそびえ立っていたのだと思うと、胸が高鳴ります。
また、天下統一へと向かった豊臣秀吉や豊臣秀長も、この地を訪れたことがあったのかもしれません。
静かな町並みのなかに、戦国の時代がふと重なる瞬間でした。
今回はこの安土山の麓をゴールとし、山を見上げながら散策を締めくくりました。次回はぜひ城跡へと足を延ばしてみたいと思います。
歩いて感じた、安土の魅力
水路のせせらぎに癒され、ふと見上げた安土山の壮大さに心を奪われる。
歩いて巡ったからこそ感じられたのは、どこか懐かしく、そしてやさしい安土という土地の魅力でした。
城の歴史だけでは語りきれない、水とともにある安土の風景。
その空気を、ゆっくり味わう時間となりました。
















































今回の散策も、たくさんの発見と出会いに満ちた時間となりました。
歩くたびに、新しい表情を見せてくれる近江八幡。
これからも、この町の魅力を少しずつ伝えていけたらと思います。