金田学区

東北部は西の湖に接して水辺らしい景観を保持、田園地帯も多く残っている。

南西部では、JR近江八幡駅付近に大規模商業施設が建ち並び、駅南部、駅北部で住宅や集合住宅の建設が進み人口急増地帯になっている。


長田町(天満宮神社)

松明の特徴

松明

2mほどの丸太を三角錐に組み、ヨシを被せていく。中に10本ほどの笹のついた青竹を立て、細い縄を胴に巻きつけて安定させ、竹の先端からヨシの穂を×(バツ)印にしたものを垂れ下げる。最後に太い注連飾りを編み松明のくびれた部分に男結びで巻き付ける。

開き松明

8~10m、用水に漬けておいた杉材や新調の材またはパイプを取り出し麦藁を巻き付ける。下部に菜種ガラの袴、上部にヨシの袴を巻き付ける。ヨシは上部になる部分を折り曲げ笠になるようにし、円形の青竹で固定する。円形の青竹の部分に檜や杉の葉を飾りつける。松明の正面に青竹を括りつける。

基本情報

神社名 ①:今宮天満宮
②:津島神社
松明の名称・種類・本数 ①:松明2基
②:開き松明6基
祭礼名 ①:今宮天満宮祭礼
②:津島神社祭礼
場所(住所) 近江八幡市浅小井町531
日時 ①:4月第1土・日曜日
②:7月第3土・日曜日
地域の概要 北部は西の湖に接し、水田が開ける。集落の南側を朝鮮人街道が通る。古くからイ草の生産、加工が盛んに行われ、地場産業として発展してきた。小路と呼ばれる区割り制度で集落を6つに分け、この小路を一つの単位として祭礼を行う。

 


浅小井町(今宮天満宮/津島神社)

松明の特徴

松明

2mほどの丸太を三角錐に組み、ヨシを被せていく。中に10本ほどの笹のついた青竹を立て、細い縄を胴に巻きつけて安定させ、竹の先端からヨシの穂を×(バツ)印にしたものを垂れ下げる。最後に太い注連飾りを編み松明のくびれた部分に男結びで巻き付ける。

開き松明

8~10m、用水に漬けておいた杉材や新調の材またはパイプを取り出し麦藁を巻き付ける。下部に菜種ガラの袴、上部にヨシの袴を巻き付ける。ヨシは上部になる部分を折り曲げ笠になるようにし、円形の青竹で固定する。円形の青竹の部分に檜や杉の葉を飾りつける。松明の正面に青竹を括りつける。

基本情報

神社名 ①:今宮天満宮
②:津島神社
松明の名称・種類・本数 ①:松明2基
②:開き松明6基
祭礼名 ①:今宮天満宮祭礼
②:津島神社祭礼
場所(住所) 近江八幡市浅小井町531
日時 ①:4月第1土・日曜日
②:7月第3土・日曜日
地域の概要 北部は西の湖に接し、水田が開ける。集落の南側を朝鮮人街道が通る。古くからイ草の生産、加工が盛んに行われ、地場産業として発展してきた。小路と呼ばれる区割り制度で集落を6つに分け、この小路を一つの単位として祭礼を行う。

 


西庄町(饒石神社)

松明の特徴

東方の松明は雄、西方の松明は雌というように、雌雄を揃えることによって、五穀豊穣を願うという。ただし開き松明に雌雄はない。

基本情報

神社名 饒石神社
松明の名称・種類・本数 開き松明4基/大松明2基
祭礼名 饒石神社祭礼
場所(住所) 近江八幡市西庄町310
日時 5月2・3・4日
地域の概要 観音寺山の西に位置した荘園が地名の由来で、学区内では最も面積の大きい集落。現行の小字ではない、6つの小路に分かれていて各1基ずつ松明を作るなどしていたが、小路のうち小西庄は単独で祭礼を行い、黒橋は祭礼に参加しないようになった。

 


杉森町(日枝神社)

松明の特徴

杉の芯は6m。そこへ藁を巻き付けて固定し、菜種ガラを編んで9段の袴を着せる。上部にヨシを逆さに巻きつけ、松明の上部を折り曲げて開いた形状にする。そこへ青竹の輪を固定し、檜の葉を飾りつける。

基本情報

神社名 日枝神社
松明の名称・種類・本数 暁松明1基
祭礼名 四月祭礼
五月祭礼
場所(住所) 近江八幡市杉森町130
日時 4月第1土・日曜日
地域の概要 西の湖に注ぎ込む蛇砂川の西岸側に位置する農村集落。出雲神社(御所内町)の郷祭りの宮元として、御所内町と共に祭礼を担っている。

 


鷹飼町本村(鷹飼八幡神社)

松明の特徴

開き松明は、杉の芯棒に藁束を巻き付けある程度の太さにし、菜種ガラで3段・5段・7段の袴で区別している。それぞれ4~6mほどの高さになる。

基本情報

神社名 ①:鷹飼八幡神社
②:日牟禮八幡宮
松明の名称・種類・本数 開き松明3基
祭礼名 ①:鷹飼八幡神社祭礼
②:八幡祭
場所(住所) 近江八幡市鷹飼町
日時 ①:4月13日
②:4月14・15日
地域の概要 JR近江八幡駅を囲むように位置する。八幡祭の上之郷に属するなかで日牟禮八幡宮から最も離れている。一帯を潤す用水の分水地として機能した井之島があり、十二郷を潤してきたことから優位な地位にあった。人口が急増し、本村と駅前の2つの自治会に分かれているが、祭礼は共に執行している。

 


鷹飼町駅前(鷹飼八幡神社)

松明の特徴

基の松明を製作する。大小と差をつける。

基本情報

神社名 ①:鷹飼八幡神社
②:日牟禮八幡宮
松明の名称・種類・本数 開き松明2基
祭礼名 ①:鷹飼八幡神社祭礼
②:八幡祭
場所(住所) 近江八幡市鷹飼町
日時 ①:4月13日
②:4月14・15日
地域の概要 鷹飼八幡神社は、「上の八幡」とも呼ばれ「下の八幡」(日牟禮八幡宮)に対して上手にあるものとされている。井之島の水利慣行に依存し、また利用していることに由来すると伝わる。

 


西本郷町(本郷神社)

松明の特徴

大松明は笹でできており、笹松明とも呼ばれている。開き松明と同形で笠の部分に杉の枝をつける。

基本情報

神社名 本郷神社
松明の名称・種類・本数 大松明/開き松明 各1基
祭礼名 本郷神社祭礼
場所(住所) 近江八幡市西本郷町307
日時 4月19・20日
地域の概要 JR近江八幡駅の東に位置し、集落のほぼ中央を近江鉄道が横断する。湿地帯であったため湧水地が多く、水に困ることが少ない地域であったことから、周辺の郷祭りには参加してこなかったのではないかと伝わる。

 


金剛寺町(若宮神社)

松明の特徴

鉄パイプを芯棒にして藁を巻きつけヨシの袴を12段取り付ける。高さは7mほど、松明は2基あり、開きの部分の飾りに菜種ガラを付けるのが男の松明、椿の花をつけるのが女の松明と言われている。ともに開きの下部に御幣を突き刺して完成する。

基本情報

神社名 若宮神社
松明の名称・種類・本数 大松明1基/松明2基(男松明・女松明)
祭礼名 四月祭礼
五月祭礼
場所(住所) 近江八幡市金剛寺町336-3
日時 4月第1土・日曜日
地域の概要 八風街道が集落南西を通り、小学校・市の連絡所がある。かつては出雲神社(御所内町)・八坂神社(友定町)の郷祭りに神輿を担いで参加していた。郷祭りに関わりがあったのは、水の関係からと伝わっている。

 

上田町(篠田神社)

松明の特徴

石橋小路の松明は男松明。長さ2mほどの青竹4本を支柱に立て、割竹の輪を3箇所に固定する。そしてその周囲に菜種ガラ10束程を上下2段に分けて取り付ける。その際、菜種ガラを上側は穂先を上向きに、下側は下向きになるようにする。菜種ガラがある程度の太さになると、その周りに長さ4mほどに切りそろえたヨシを簾状に編んだものを穂先を上にして巻き付ける。10束の荒縄でしっかり括り、松明の正面に手竹と呼ぶ青竹を飾りに取り付け、ヨシの簾を括った縄で固定する。手竹の先には笹竹が付けられる。太い化粧縄は、松明を括った1番上の縄のところへ独特の結び方で縛り、松明の根元には杉葉を飾り付け周囲に注連縄を張って完成。西出小路の松明は女松明。高さ4m程の青竹を松明の中に立てておき、先に御幣が付けられる。芯に菜種ガラを巻きさらにヨシの簾を巻き付けて背丈ほどの所に化粧縄が二重に巻かれる。化粧縄の上のところでヨシを外へ折曲げ、笠を被ったようにする。
桜井小路の松明は、王子宮の前に少し穴を掘り、そこへ長さ3mほどの青竹を立てる。その周囲に50cmほどの竹を4本打ち込み、中心の青竹と竹によって十字に組み、青竹の柱に笹竹を括りつける。中心の竹から1m程のところへ竹杭を12本円形に打ち、青竹を放射状に組む。杭間は割竹で渡し、中に藁束を詰め込む。土台が出来上がるとヨシを穂先を上にして被せ、真ん中がくびれるようにし、上部は笹竹を包み込むようにまとめる。下方は放射状に美しく広げ、胴のくびれに竹輪をはめ、王子宮へ向けて松明の正面に太い青竹を一本据える。くびれた部分から12本の竹杭へ綱をはり、蜘蛛の巣状に編み上げ、化粧縄をくびれに縛り付けてから土台の周囲に杉葉を飾りつける。境内では、これらの松明のほかに、各小路ごとにカコイ松明や手松明が作られる。

基本情報

神社名 篠田神社
松明の名称・種類・本数 笹松明2基/男・女松明
各1基/松明2基
祭礼名 篠田神社祭礼
場所(住所) 近江八幡市上田町1615
日時 5月3・4・5日
地域の概要 集落中央を新幹線、北端を近江鉄道、南東端を国道8号が通る。住宅地が著しく増えたが、祭礼を維持執行するのは旧集落約130戸。松明奉火前に点火される仕掛け花火は「篠田の花火」として選択無形民俗文化財になっている。種子島への鉄砲伝来以後に火薬製造技術が伝来し、享保頃から花火に応用されたと伝わる。

 

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