近江八幡ライフスタイルツーリズム①
八幡堀、徹底解剖。

白壁の土蔵や旧家が立ち並ぶ八幡堀。安土・桃山時代に豊臣秀次(ひでつぐ)の居城であった八幡山城のもと、城下町が栄える基礎となった近江八幡のシンボルです。


近江八幡ライフスタイルツーリズム①八幡堀、徹底解剖。

八幡堀の歴史を知ろう

1585 年、豊臣秀次が八幡山城の築城の際に掘らせたのが始まりとされる八幡堀。この堀は城を守るためだけでなく、町と琵琶湖を結ぶ運河であり、北海道から大阪に至る日本海側の経済大動脈の重要な中継拠点として、町に大いなる繁栄をもたらしました。わずか10 年後に八幡山城は 廃城となったものの、八幡堀は運河としての機能は失われることなく、多くの商人たちが全国へと活躍の場を拡げていくこととなります。


実はこの八幡堀、1972 年に水質の悪化により埋め立てが計画されていました。しかし、「堀は埋めた瞬間から後悔が始まる」という合言葉にのもと、市民が立ち上がり、町の遺産を守るために保全運動を展開。長年の努力の末、水路はかつての美しい姿を取り戻しました。今も八幡堀はこの地に暮らす人々の手で整備され、大切に守られています。現在ではその風情ある景色を船で楽しむ八幡堀めぐりが人気を集めています。また、映画やドラマのロケ地としても度々登場し、美しく情緒的な姿をたくさんの人々に披露し続けています。

八幡堀のカタチを知ろう

八幡堀は、城を守るために八幡山を囲むように築かれた全長4.75kmの人工の水路。東は琵琶湖最大の内湖「西の湖」、西は直接琵琶湖につながっています。堀の中央部には、商人たちが建てた伝統的な木造家屋や白壁の土蔵が並び、堀の両岸は、往時のたたずまいを残す新町通りや永原町通りとともに国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、古き歴史ある町並みを後世に伝えています。

船で楽しむ八幡堀めぐり

八幡堀では、風情ある堀や町並みを船で楽しむ「八幡堀めぐり」が人気を集めています。この八幡堀めぐりは2 つの会社が運営し、それぞれに船着き場が異なります。一つは白雲橋近くの船着場から発着する「和でん」が運営する八幡堀めぐり。運航ルートは片道約1.5km、所要時間は約35 分間です。歴史的な白壁の土蔵や石垣、季節折々の自然を、和船からゆっくりと遊覧できるコースになっています。もう一つは、明治橋近くの船着場から発着し、「ほのぼの館ギャラリースペース新町浜」が運営するお堀めぐりです。明治橋をくぐり、白雲橋の手前で折り返し、本町橋までを往復する35 分ほどの船旅。手漕ぎ船で船頭さんが朗々と語る堀と町の歴史に耳を傾け、八幡堀を満喫してください。

八幡堀をさんぽする

八幡堀には遊歩道があり、東はかわらミュージアムの袂から、西は本町橋をくぐってさらに続きます。堀に沿って軒を連ねる古民家を眺め、ときおり通り過ぎる屋形船が、さらに旅情を掻き立ててくれるのも嬉しい限り。石畳の遊歩道をのんびりとさんぽする時間が旅の満足度を高めてくれます。

八幡堀を彩るスポット& カフェ

歴史情緒を色濃く残し、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定される八幡堀沿いには、とても素敵な美術館やリノベーションカフェが点在しています。たとえば、白壁が印象的なかわらミュージアムは建築& アートを楽しむのに絶好のスポットだったり、古倉庫を改修したショールーム&カフェはすべてオリジナルで制作された照明器具や店内の階段などが実に魅力的です。また、様々なスタイルやフレーバーのビールを提供するお店や、かつての八幡瓦の工場だった建物ををリノベーションしたランチ& カフェが楽しめるお店など、お堀に沿って散策しながら、お気に入りのカフェを見つけて一休みするのも八幡堀の楽しい過ごし方です。

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